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送信機のテスト回路を作ってみました。受光素子を使ってみたくなったからです。うまくやればこれでセンサ、無線通信ができるはずです。

作ったもの

作ったものは受信チェッカーです。赤外線受信素子を使用したごく簡単な構成の回路をブレットボードに刺しただけなので作った感は薄いですが。この回路は送信機や受光素子のテストに使えます。

機能

  • 4.5~5.5V電源
  • 受光素子が対応している変調周波数の赤外線を受信するとLEDが点滅する。

動作

図1:作成物
図2:試験の様子

テスト用の送信機はテレビのリモコンを使いました。どこのメーカーのも大体FM38kHzらしいです。

狭い室内でやったところ、光が反射するので360度反応しました。机の下でも大丈夫! だだし経路が目測3mくらいまでで、4mくらいになるとまっすぐ向けていても反応しませんでした。送信機の電力を大きくすると伸びる?かもしれない。送信機を作ったらやってみます。

材料

図3: IRM0101 (右側はカバーを外したもの)
  • 赤外線受光素子PL-IRM0101  1 38kHzを受信するとVoutがVccから0V(HighからLow)に落ちます。
  • pnpトランジスタ 2SA1015
  • 発光ダイオード 持ってたやつ 1
  • 抵抗器 22kΩ 220Ω 1つずつ
  • コンデンサ 22μF
  • 電池ソケットと乾電池3つ

4.5~5.5V電源なら何でもいいです。乾電池3つでは一般的に4.5Vです。電圧を測ってみたら4.8Vでした。

回路

図4:回路構成

回路は上記の通りです。参考の本のまんまです。

使用センサの電源が4.5V~5.5Vだったので、5V電源と書いています。端っこのJがバッテリにつながるコネクタです。回路としてイメージしやすいようにできればと書き加えたものです。実際には私はこれに電池ソケットと電池3本4.5V をつなぎました。

以下は回路の解釈です。

この回路は基本的なスイッチング回路です。スイッチング回路とは、トランジスタの「ベースに条件を満たす電圧がかかった時にエミッタコレクタ間に電流が流れる」という特性をスイッチとして利用した回路です。ここで使用している2SA1015はpnp型のトランジスタですので、電圧がしきい値以下(OFF)の時にスイッチがONになります。

ここで使用しているフォトダイオードは赤外線を受講しているときOFF、していないときONになるように作られています。なので、赤外線を受信したときにスイッチがONになります。

22kΩ抵抗はベース電流を抑えるためのものです。Voutが5Vの時、ベース電圧が4.3Vくらいなので、

$$ \frac{V}{R} = \frac{4.3[V]}{22k[Ω] }\simeq 0.195 [mA] $$

だいたい0.2mAになります。一方で、2AS1015、LED、220Ω抵抗のループを見ると、大雑把にLEDで2Vの電圧降下があるとしたとき

\begin{equation} \frac{V}{R} = \frac{3[V]}{220[Ω]} =13.6 [mA] \end{equation}

なので、LEDには14mAくらい流れると思います。LEDは電流が多く流れるほど明るく光りますので、電流調整用です。

右端のコンデンサはバイパスコンデンサです。コンデンサは直流は通さないが交流は通すという特徴があります。詳細は下に書きました。ノイズは交流なので、直流回路で発生するノイズの交流信号を流してGNDに逃がしたり、電源を外した時にすぐに電圧がゼロにならないように緊急用電源としてついています。ICを使っているとき、ノイズや電源が急になくなることが故障の原因になるかもしれないからです。導線を使っている限りリアクタンス(コイル成分) は発生してしまうんですが、これは電流変化に応じて機電圧が生じるので、急に電圧がゼロになると予期せぬ動きをしかねません。

コンデンサの電圧、電流についてです。電圧Vは電荷量Qに比例しますので、キャパシタンスCを用いて

\begin{equation} Q = CV \end{equation}

\begin{equation} i = \frac{dQ}{dt} = C\frac{dv}{dt} \end{equation}

と書けます。小文字のi,vは交流であることが多いので、慣例に従ってみました。微分は微小時間あたりの微小変化です。例えばここに正弦波V=Acos(ωt)をいれるとコンデンサ電流IはI=Aωsin(ωt)=Aωcos(ωt+π/2)になるので、ちょこっと波長が遅れるわけです。

ここでωは各周波数で、周波数fとはω=2πfという関係があります。コンセントの電圧は東日本ではf=60Hzです。一方、直流はこの各周波数が0ですので、コンデンサの電流は下のようになって流れません。

\begin{equation} i =C\frac{dv}{dt} = C 0 = 0 \end{equation}

確かに変化分がなければただの2枚の板ですもんね。初めて知ったときはコペルニクス的回転って感じでした。そういうのって回路記号にも表れていて、FETとMOSトランジスタの記号の違いとかも面白いですね。

フォトダイオード

図5:受光素子ICの構成

受光素子の中身はどれもだいたいこんな感じみたいです。フォトダイオードの出力をアンプで増幅し、波形を整えて全体の出力とします。今回使った素子は、出力の直前でHigh信号とLow信号を反転させていました。

図6:素子に電圧を印加している時の図
図7:素子内部のエネルギーのイメージ(光導電効果)

半導体のバンドギャップ以上のエネルギーをもつ光が照射されると、光導電効果を起こして電子と正孔が動き、電流が流れます。 図7は上下に粒子のエネルギーの大きさを、左右に位置を表しています。光にエネルギーを貰うと電子は伝導体に入って移動します。電子がなくなった部分を正孔と言います。

このあたりはよくご存じの方には説明する必要は無いので、初めてこういう原理を知る方が読んでもイメージできる様に書いたつもりですが、かなり雑なので気になった方は参考に乗せた本や詳しいサイトで調べてみることをおすすめします。

図8:素子内部のエネルギーのイメージ(光起電力効果)

似たような効果で光起電力効果というのがあります。 n型半導体とp型半導体が接着されているもの(pn接合)に光が照射されると、半導体内部で同じように(違うといえば違うけど)電子と正孔が動き、電子はP層からn層へ、さらに外部回路へ出ていきます。 まとめると、光で電が流れるようになるので光スイッチのような感じで使えます。

雑談

最近思うのが、教科書として大学で推薦されている本って自分で確かめなくていいからとてもありがたい。本によっては完全に間違ってるものもあるじゃないですか、コードをそのまま書いても動かないとか。私がお世話になってる方の本も似たようなことがあって、それは編集の方のミスらしいです。他にも先生が自分の授業で推薦しようとしていた本をボツにした理由を話していたのを聞いたことがあります。筆者本人の認識が完全に間違っていることもありますし。という訳で、本はちゃんと能動的に確かめながら読まないといけないという認識に変化しました。 下に乗っている参考の本は授業で使っている本が多いので、私が授業を受けている先生の考えでは正しいということになりますので、ちょっと安心です。

今後はいろんな本を参考にしながら文章を書いていきたいと思います。

追記(2019/3/18) 段落構成を変更しました。内容は変更ありません。

参考

新版 電子物性 松澤剛雄・高橋清・斉藤幸喜 森北出版株式会社

PICマイコンでつくるインドア・プレーン―ラジコン飛行機を作って飛ばそう (電子工作シリーズ) 田中光一 CQ出版社

例題と演習で学ぶ 電気回路(第2版) 服藤憲司 森北出版

パスコンって何?

赤外線リモコン受信器の製作

5

バッテリー充電をするうえでの留意事項などの個人的まとめです

目的

バッテリーは電子工作で必要になります。でも、バッテリーって管理を間違うと爆発すると聞いていて、あまり積極的に使おうとは思っていませんでした。 今回初めてバッテリーを充電するので、初心者がやる上で注意するべき事などをいろいろメモ書きをして今後に使おうと思います。なにか追加事項があったら追記します。

バッテリー

バッテリーは電圧を蓄えておくモノです。バッテリーにはいくつか種類がありますが、リポバッテリー(LiPoバッテリー、リチウムイオンポリマー2次蓄電池)はロボットとかに使いがちです。使うのがリポなのでリポについてのみまとめます。

amazonでも買えますが、バッテリーはラジコン系のサイトで買う方が安いと思います。ドローンなどをやる人たちの間ではhobby kingが有名みたいです。

パラメータについて

私が持っているバッテリーの写真です。1000mAh、2Cellといてあります。

mAh:放電容量です。1mAhは1時間あたりに1mA流せるくらいの容量ということになります。蛇口の口の大きさみたいなことですね。大きい方が早く充電できます。
Cell: Cellというのは電池の単位らしいです。このバッテリーには2Cell 7.4V と書いてあります。バッテリーは1Cellあたり約3.7Vで、2個が直列に並んでいるということですね。

あと買うときにコネクタを確認するといいと思います。コネクタが違うとくっつかないので、導線を切って別なコネクタをつけることになります。バッテリーによってコネクタが違ったので、予め調べて接続できるようにしておくと追加注文しなくて済みます。

何度か充電するとバッテリーが悪くなってくるので、ちょくちょく確認しましょう。

充電器の使い方

私が使ってるもののamazonのリンクを張ります。これは電源のケーブルかついていないので一緒に買いました。バランスチャージャーという名前の充電器は、それぞれのセルをバランス良く充電してくれます。各電圧の差が0.5Vになると不調を起こすらしいです。

使い方もネットに載ってます。この通りにやれば問題ありません。
IMAXRC B6PRO バランスチャージャー 取扱い説明書
保存のところと重複しますが、1Cellあたり3.0V以下になると過放電状態となり、バッテリーが使えなくなってしまう恐れがあるそうです。 3.5Vで危険域なので注意。 また、4.2Vまで充電してしまうと火災のリスクが上がってしまいます。すぐ使わないときはだいたい3.7V位に充電するといいでしょう。

(追記) よくやる使い方

簡単に使い方を書いておきます。
充電するバッテリーは上の写真のものです。OUTPUTとBALANCE CHARGE OUTPUT両方のコネクタを接続して、 1cell、LiPo、1000mAに設定します。

  • BATT TYPE/STOPボタンを押して LiPo batteryでENTER/STARTボタンでenter(図a)
  • ENTER/STARTボタンでセル数の部分を選択してSTATUSボタンで2Sにしてenter (図b)
  • ENTER/STARTボタンで容量の部分を選択してSTATUSボタンで1000mAhにしてenter (図b)
  • ENTER/STARTボタンで電流の部分を選択してSTATUSボタンで1.0Aにしてenter (図b)
図a:LiPo Batteryを選択
図b:2S, 1000mAh,1.0Aを選択

上のように設定したら ENTER/STARTボタンを長押しして次の画面も
ENTER/STARTボタンを押すとstartします。 こんな感じの画面になります。

バッテリーチェッカ

私が買ったのは以下の2つです。電圧計を出すのが面倒なときに使います。バッテリーにつけるときは向きに注意しましょう。裏か端にGNDと書いてるので、そっちをバッテリーの黒い線の側につけます。

OUYOU リポバッテリーアラーム 簡易電圧チェッカー リポバッテリー アラーム チェッカーとアラームを一体化 1S-8S Lipo / LiFe / Li-ion / LiMn 対応

リポバッテリーチェッカー

ただ、充電器も電圧計も7.9Vを示してるのにバッテリーチェッカーは7.5Vと7.55Vなんですよねぇ。チェッカって少し低めに表示するんでしょうか?このあたりは今後調べて行きたいと思っています。

保存 というかまとめ

下の3つを守れば良さそうです。

  • 電圧を3.6V ~ 4.1Vで保管すること
  • 各Cell間の電圧差を0.5Vにすること
  • 火災の恐れがあるので、セーフティーボックスに入れましょう

セーフティーボックスは持ってないので、私はおつまみのナッツの缶にいれました。 引火しなきゃいいと思ってますが、皆さんは自己責任でお願いします。

関係ありそうな記事

2018年に全固体電池の研究に関する記事を読ませていただいて、バッテリー界は私にとって気になる業界です。なんでもエネルギー密度が高いので、高速充電が可能でかつ発火の危険は低くなるらしいです。 このあたりの本はまだ読んでないですが、読んで興味深い話があれば書き足していきたいと思います。

電力供給の形式がガラッと変わるかもしれないですね!

全固体電池の菅野教授が語る、EVはこう進化する:日経ビジネスオンライン

参考 

【LayLaxコラム】リポバッテリーを安全に正しく使用・保管する方法

リポバッテリーの管理について - ハイパー道楽

モバイルバッテリーの「mAh」って何?失敗しないモバイルバッテリー選び .

追記(2019/2/11)バッテリーチェッカ使用時の写真を追加しました。
追記(2019/3/18) 段落構成を変更しました。内容は変更ありません。
追記(2019/3/23)使い方、Amazonリンクを追加しました。

これは以前HTMLとCSSを使ってみる目的で作ってみたサイトの話です。

ざっくりホームページ

はじめはホームページ作りの始め方からです。プログラミングやホームページに興味があるけれどもどうしたらいいかわからない、俺よりも初心者をターゲットに書いていきます。

ホームページに最低限必要なもの(俺調べ)

「プログラミングをはじめたい!!」  …けど何をすれば??

俺の場合は、プログラミングといえばC言語で、なんとなく難しそうだけどやっていけばできるようになるよねー、という見切り発車でした。これがよくなかった。

ホームページを作りたいだけならC言語を使わないでもできます。ということを知らなかった俺はなかなかな遠回りをしました。

さて、本題です。ホームページ作りに必要なのは

  • HTMLなど
  • CSS
  • JavaScript

です。それぞれについて軽く説明します。

HTML

ホームページの顔になる部分を表現します。タイトルはこれ、本文はこれ、という感じ。他のページのURLを形式にしたがって記述すると、ホームページ上でそこをクリックすると指定したページに飛ぶことができます。URLは住所や道筋に当たります。このファイルのこのファイルにはいって…という風に道筋(パスといいます)を指定しています。

というのも、人間が読む文章は、大きさ、内容から、見出し、キーワード、タイトルなどを見分けられるようになっています。このように、文章を意味の重要性で分けて区別することを構造化と呼びます。テキストを構造化するとき、具体的にはいちいち「ここはタイトルですよー」と意味を加えていくことになります。これをやる役割を持つのがマークアップ言語です。

HTMLはマークアップ言語というものの1つです。これにはいろいろと種類がありますので、ググッてみてください。

このホームページのコードはこんな感じ。文の両端にあるのがタグで,これが構造化のみそです。

\begin{lstlisting}
<title>お勉強のために</title>
 <li> <a href=”../index.html”>HOME</a> </li>
 <img src=”../portfolio/images/P1030350.JPG” height=”390″ >
 <h2 class=”headTitle-typeA”>今後扱っていきたいこと</h2>
\end{lstlisting}

1番目の文では、ここがタイトルであるということを指定していて、ホームページの上のタブの部分に表示されます。タグは\textless~~\textgreater \textless/~~\textgreater という部分で、ここの間に書いたテキストが~~だ、ということになります。

2番目の文では、リンクを指定しているタブと箇条書きをするタブを使っています。\textless li\textgreater\textless/li\textgreater が箇条書きを指示し、\textless a href = ” パス ” \textgreater

/a \textgreater でリンクをしていています。

このパスと書いている部分で、ファイルがある場所を指定しています。このリンクをページ上でクリックするとHOME画面に移動します。

スタート地点は今自分が書いているhtmlファイルの場所で、..は一つ上の段のフォルダに行くことを意味しています。スタート地点のフォルダをA,上の段のフォルダをBとすると,私のパソコンの中には、Bフォルダの中にAフォルダとindex.htmlが入っています。ブラウザ(SafariやMicrosoft Edge等)がトップページにアクセスしたとき,フォルダ内でindex.htmlというファイルが一番始めに表示されるらしいので気をつけましょう。

自分がいるところからスタートするパスは相対パス,httpから始まるようなインターネット上でファイルの位置を指定する方法を絶対パスと言います。

同様に場所を指定する事で画像を表示させる事も出来ます。3行目がそうです。heightは画像サイズを指定しています。

4段目は見出しの部分なので \textless h2 \textgreater で文を強調しています。h1,h2,h3の順で字が大きく表示されますので,h1やh2でタイトルや見出しを書くことが多いです。ここではさらに class=ほにゃらら と名前をつけています。CSSで指定するして装飾を作るとそのクラスの文はその通りに表示されますのでつけておくと便利です。

CSS

CSSを使うと文章を装飾することができます。背景の色やタイトルの文字の大きさ、余白の大きさなどを指定できます。文字の大きさはHTMLでも指定できますが、CSSのほうが便利です。

CSSは セレクタ{ プロパティ : 値 ;} の形で書かれています。セレクタは装飾される対象を選んでいます。HTMLでclass=honyaと指定していたらセレクタをhonyaにすれば良いですし,見出しのh1,h2..や1段落文の文章を表すpなどを指定しても大丈夫です。プロパティは何を,値はどうするかを指定します。font-size:14pxだったら文字サイズは14ピクセルですし,background:rgb(241, 250, 224)は背景が薄い緑になります。色は三原色の濃さでしています。これはテキストエディタか画像加工ツールを利用しましょう。

classで名前をつけると,CSSで指定するして装飾を作るとそのクラスの文はその通りに表示されますのでつけておくと便利と言いましたが,あとで修正するのも楽になります。各見出しは同じ色や大きさにすることが多いと思いますが,それぞれに同じようにCSSを指定するよりもclassで名前をつけて,そのクラスの装飾内容を1カ所で書けば,修正箇所も1カ所で済みます。また,h2で2種類の見出しの装飾を作りたいと言うときなどにも便利です。例ではheadTitle-typeA等がこれに当たります。

ただ、CSSのことはよく分かっていません。なんとなくで書いています。

コードです

\begin{lstlisting}
 @charset "utf-8";
#page { width: 980; margin: 0 auto;} 
body {background: rgb(241, 250, 224);
color : rgba(41, 42, 43, 0.712); margin-left: 2em; margin-right: 2em; } 
 ~~省略~~ 
.siteTitle { background: rgb(95, 128, 158); color:rgb(242, 246, 247); 
padding : 5px 15px; line-height: 1.231; margin-top: 0;} 
.headTitle-typeA {font-size :18px; color: #349FA6; 
border-bottom: solid 1px #349FA6;} 
.headTitle-typeB {background: rgb(207, 243, 178); 
font-size :18px; color: #03817b; border-left: 
solid 5px rgb(68, 68, 66);} 
 .headTitle-typeC {font-size :16px; color: #494848; }  

作るまでの準備

せっかくこの記事を読んでくださったので、読んでいる方がスタートを切れるように説明たいと思います。実際に作ってみる前に,環境を整える必要があります。

コードに関する知識の他にに必要なものは、以下と通りです。

  • PCとネット環境
  • ブラウザ
  • サーバー

加えて、ファイルに関する知識が多少必要です。index.htmlについての話を書きましたが、.htmlというのは拡張子と呼ばれていて,ファイルの種類を表しています。テキストファイルは.txt等,様々な拡張子があります。htmlもテキストファイルですが,ホームページで表示できます。もし名前を変えるとき画像を表す.jpgのような拡張子をワードで作ったファイルにつけてしまうとワードは画像を見るためのツールではありませんので開けなくなります。このような事故を防ぐために初期設定では拡張子は非表示になっています。拡張子はパス指定するときにも書かなくてはいけません。ホームページを作るなら拡張子を把握している必要がありますので,エクスプローラー(ファイルマークのアイコン)の「表示」から変更してください。

ブラウザはなんでも良いはずですが、私はGoogle Chromeを使っています。htmlファイルを開くときに右クリックで「プログラムから開く」や「このアプリケーションで開く」で選んでください。

テキストエディタは文を書くツールです。Wordでも出来るはずですが、文字の大きさなどのデータも保存されますし,重いです。メモ帳でもできますが,無料のエディタがネットにあるのでお好みで使うのをおすすめします。タグなどを色を変えて表示してくれたりすると見やすくなります。私はVisual Studio Codeで書いています。

サーバというのはサービスを提供するコンピュータです。ホームページの土地のようなイメージのおもので,公開するには不可欠です。これも調べれば無料のものがすぐに見つかります。登録しましょう。ユーザー名とFTPパスワードはひかえておいてください。私はとりあえずFC2にしました。

作ったホームページをサーバに保存するにはFTPソフトが必要になります。ネットからインストールしましょう。有名なのはFFFTPというソフトで,私も使っています。「新規ホスト」の「基本」からホスト名にfc2などと入力ていき、ローカルの初期フォルダに「C:\ほにゃらら」と自分が作ったホームページに関するいろいろなデータを保存したフォルダを指定します。あとはOKして接続して…とすればアップできます。

雑になりましたが,事前準備は以上です。これができれば,あとはネットに転がっている記述法や書店で巡り合った本を活用して自分のホームページを作り始めることができるはずです。

終わりに

初心者がまず手を出すものとしてホームページはおすすめです。パスの指定のような考え方がわかりますし,書いたコードがすぐに形になるのは楽しいです(^^ゞ ただ、今回の内容では計算処理が出てきませんので,アプリやゲームが作りたい方はさらに別な言語を勉強してみてください。

追記

(2019/2/11)コードの表示を変更しました。HTMLとCSSなどの学習にはprogateが楽しいのでおすすめです。

参考

作りながら学ぶ HTML/CSSデザインの教科書 高橋朋代・森智佳子 SB Creative

(無料電話サポート付)できるホームページ HTML&CSS入門 Windows 10/8.1/7対応 (できるシリーズ) インプレス

追記(2019/3/18) 段落構成を変更しました。内容は変更ありません。

11月8日。ジャンル:電子工作

作成物

2018年11月第1週の制作物は、先週設計した発振回路を実際につくってみようという内様です。弛張発振回路はトランジスタ、コンデンサ、抵抗で構成されています。ハロウィンの装飾に使う事を考えると、コンデンサは電力を基本的に消費しないはずなのでちょうど良いのではないかというLチカ回でしたが結局過ぎてしまったのでクリスマスツリーにします。

前回=>発振回路を作りたい1

道具

  • ブレッドボード
  • ジャンパーピン
  • ユニバーサル基板
  • ニッパ
  • ペンチ
  • 半田付けセット
  • (テスタ)

部品

  • 2SC1815(npnトランジスタ)
  • 2SC1015(pnpトランジスタ)
  • 10uF電解コンデンサ
  • 270kΩ抵抗
  • 赤色LED 持っていたもので、詳細は解らない
  • 電池ホルダー 3個入り
  • 単三乾電池 3本

製作

実験の様子

実験の様子です。

ブレッドボードではこんな感じに動きました。ちなみに3本の乾電池ホルダーしかもってなかったので電源電圧は3Vから4.5Vになりました。問題はないはず。

ので、良い感じに配置して、ツリーっぽくしていきます。周波数とか適当に変更していきます。

ここで、LEDをチカチカさせる電圧は、並列に繋がっているコンデンサの電圧と等しくなりますので、チカチカ周期を変えるためにはコンデンサに電力が充電される長さを変えれば良いことが解ります。具体的には抵抗器またはコンデンサの値を変えれば良いと言うことになります。コンデンサに充電している間、部分的にCR回路に見えますので、時定数T=CR[s]でコンデンサ電圧の0%から約63%まで充電出来ます。  

つまり、コンダクダンスCや抵抗値Rを2倍にすると充電時間は2倍必要になり周期も2倍になると言うことになります。コンデンサの数は上の動画が1つで下の動画が2つです。発振周期が変わったのがわかります。  精度の高い回路構成ではないうえにコンデンサや(特に)抵抗の値はばらつきがありますし、計算も雑なので正確には出来ませんでした。とはいえ、どうせなら綺麗に交互に光らせたいので、抵抗とかコンデンサとかいろいろ変えて実験しましたが割愛。

シミュレーションした回路だとLEDが1つで味気ないので平行に2つ、直列に2つ計4つのLEDを周期2:3の2種類の発振周期で作ったので計8つ使って居ます。

最終形はこちら。多くは望まないのが俺流。

完成

さてこの回路でチカチカすることが解ったので、クリスマスツリーにしていきます。作ったのがこちらになります(3分クッキングではない)。

てっててー

LEDの並び順をミスったので抵抗値のバランスが悪くなったんですが、まあOK。

雑談

アニメ見ながら作ったらめちゃめちゃ時間掛かったぞ!実験と製作で5時間ぐらいかな?かかりずぎですね。自由研究としては上々。小学生のみんなはやってみてね!

追記(2019/3/18) 段落構成を変更しました。内容は変更ありません。

ジャンル:電子回路

10月28日。三週目は実験でやった回路やら作ろうと思ってた回路やらをまとめます。

シミュレーター

僕はシュミューターとしてLTSpiceを使わせていただいてます。これについてはこちらにまとめます。

ことはじめ_電子工作とシミュレーション

発振回路その1

CR位相型発振回路。回路図はこれです。学校の課題で出たヤツですね。

原理

おおざっぱに。この回路は位相回路部(左側)と反転増幅回路部(右側)に分かれています。反転増幅回路では名前のとおり信号が大きさは増幅されつつ位相は+から-に、あるいは-から+に変化します。つまり、位相は180度変化しています。 ここに、さらに180度位相が変わる位相回路をくっつけることで、全体で正帰還(ポジティブフィードバック)が掛かります。少し+になったらさらに+になる、ということになるので、次第に大きくなります。

だんだん+-にぶれながら大きくなり、条件を満たすと安定した信号を発するようになります。(スタートがごくわずかなオフセットで、それが大きくなるんだそろうとは思いますが、なんで+-を繰り返す正弦波になるのかはイメージがわきませんが内緒です。振幅が大きくなっているとは言え、微笑範囲では一度大きくなった電圧が自動的に小さくなって-へ向かうのはなぜ?) ただし、オペアンプを使っていますが、オペアンプの電源より大きくすることは出来ないので、上限がつきます。発振条件は以下の通りです。途中式は省略!(レポートには書いた)

利得Av < -29

振幅f = 1/(2 * &pi * C *R)

オペアンプの反転増幅回路や位相発信回路については参考サイトなどを参考にしてください

回路

回路はこんな感じ。前述のシミュレーションソフトLTSpiceで書きました。

シミュレーション

シミュレーションで過渡応答を調べます。

始めはこんな感じで発振しませんでした。利得が小さすぎてダメ。位相回路の利得は-1/29で、これより小さいと収束するのは理論通りですが、実際の回路では他の損失があるので分母はより大きくなります。 と言うわけで第二弾はこれ。これはスルーレートに比べて利得が大きすぎた。(ちなみにシミュレーションで理想オペアンプを使ったところ発振しませんでした。注意!)

なので調節してこんな感じ。発信していますね。でも、オペアンプが増幅器であるといっても電源より大きくすることはできません。なので波形の頂点でつぶれてしまっているのがみえますね。(見にくい)。増幅率である利得を調節すると、こんな感じになります。

もともと制度の高くない回路なのでこんなもんですね。実物は作りません。

発振回路その2

これはがらっと変わってオペアンプを使いません。トランジスタだけでLチカしたい回路です。弛張回路というらしいです。これを使ってクリスマスまでにツリーを作るんだ!

原理

簡単に説明すると、コンデンサとnpn型トランジスタとpnp型トランジスタを使って、ししおどしのように電力を貯めて流すと言うことを繰り返す回路のようです。コンデンサと抵抗器のみが動作する期間は最も単純なCR回路と同形ですね。コンデンサのキャパシタンスと抵抗値でコンデンサに電力を貯める時間をコントロール出来そうです。

シミュレーション

実際にやってみた。

青い線がLEDに流れる電流で、緑の線がLEDと並行につながっているコンデンサの電圧です。LEDは一瞬光って0mA(=0V)に戻る感じですね。 ちなみに、東芝の2SC1815シリーズとそれに対応するpnp型である2SA1015のパラメータを入れたものを知り合いからもらっていたのでそれを使ってシミュレーションしてたんですが、ピクリとも動きませんでした。なんででしょうね。

ねがてぃぶろぐ LTspiceクイック・スタート – FC2を参考にしたらうまくいきました。また、CRの値をかえて遅くなりそうだったので、変えてみたときの信号が以下です。

わーい

実験

オペアンプを使用する発振回路では消費電力が割高になるだろうということで、弛張回路をつかってチカチカするツリーを作りたいですねぇというのがきっかけでしたが、部品が届けば来週ハロウィンに間に合うかもですね!

また次回 => 発振回路をつくりたい_2

参考文献

オペアンプ | 反転増幅回路 – 電子回路

CR移相発振回路の設計

オペアンプの基礎マスター (基礎マスターシリーズ) 堀 桂太郎 電気書院

こた電 こたつぁーの電子工作 LED を点滅させよう

トランジスタによる発振回路を利用した LED1個点滅回路

ねがてぃぶろぐ LTspiceクイック・スタート – FC2

雑談

先週は文化祭と応用情報技術者試験と実験レポと部活が重なったため特に何も出来ませんでした。無念。応情の勉強もたいして出来ませんでした。これは落ちた。 ちなみに基本情報技術者試験は2018年春に受かりました(自慢)。

追記(2018/2/11)写真を大きくしました。

追記(2019/3/18) 段落構成を変更しました。内容は変更ありません。

10月28日。ジャンル:電子工作

基本的な道具

電子工作はスタートするのが大変ではないでしょうか?俺は何か始める時にはまず道具をひとまず集めるんですが、実際初めてみたときに用意したものを挙げていきます。

  • 半田ごて、半田吸引器、スポンジ、台、はんだ
  • テスタ
  • ラジオペンチ
  • ニッパ
  • ピンセット
  • テープ
  • ケース

半田付けとブレッドボード

半田付けのことから書きましたが、半田付けをしなくてもオッケーなのがブレッドボードです。穴に部品を刺せば動作確認できますので便利。これです。部品だけで無くブレッドボードと線も買っておきました。パーツ一般/基板・ブレッドボード/ブレッドボード(基本ユニット) 秋月電子通商-電子 …

シミュレーター

回路を設計し田後、上手くいっているかを確かめるには実験するしか有りませんが、そうすると毎回さまざまな値の抵抗を買って置かなければいけません。そういうときにシミュレーションが出来るとハイパー便利です。

昔はかなり高かったらしいシミュレータですが、フリーで出てる物もありますので紹介します。LTSpiceというシミュレーターです。リニアテクノロジという電子部品メーカーが自社の製品を買ってもあったり技術者を育成するために開発したらしいですが、リニアテクノロジは2017年にアナログデバイセズに買収されたため現在はアナログデバイセズのHPからダウンロード出来ます。自社製品しか登録させていないので東芝の2SC1815なんてメジャーなトランジスタは入っていませんが、似たような製品も有りますし、パラメーターを入力すれば新しく登録することも出来ます。

ちなみに他の会社から出ているフリーではないものは数百万円らしいので、無料で出来るなんて感謝感激!アナログデバイセスの部品を買って恩返し、するかどうかは別なお話。

LTspice | 設計支援| アナログ・デバイセズ – Analog Devices

おまけ E系列とか

部品の値を関係式から計算してもその通りの値の部品が有るわけではありません。市販されて居るのは以下に示す値になってます。なんでこんな微妙な値なのかというと、たとえばE6系は「10の6乗根の自然数乗の値」で、対数的に等間隔らしい。これが使いやすいとか。いまだその恩恵を感じたことはありませんが、そういう物らしい。

表:E標準数

E3E6E12E24
1.01.01.01.0
1.1
1.21.2
1.3
1.51.51.5
1.6
1.81.8
2.0
2.22.22.22.2
2.4
2.72.7
3.0
3.33.33.3
3.6
3.93.9
4.3
4.74.74.74.7
5.1
5.65.6
6.2
6.86.86.8
7.5
8.28.2
9.1

追記(2019/3/18) 段落構成を変更しました。内容は変更ありません。

ジャンル:電子工作

12月26日 電子工作で便利だと思うので電源を用意しました。今回はCD12V電源が有れば十分ですが、可変にしようと思います。

動機

電源装置を使いに学校に行くのは面倒

材料

  • DCDC変圧器(降圧型)変換器はコンバータとも呼ばれます。買った物はzmart ステップダウン コンバータ 5-40V〜1.2-35V 9A 300W 降圧 電源 モジュール。壊れるのは嫌なのでちょっといいやつ。安いのは300円くらいのが有りました。
  • ACDC変換器19V出力PCのおまけ
  • ワニグチクリップとDCコネクタくっつけました。DCコネクタは内側が+で外側がGNDです。同軸ケーブルとかは回路なので+とGND(-)が必要ですが、ついでにGNDで線を覆って電気的に保護しているらしいですね。
  • 導線

作る

くっつけるだけ。写真の青いところには半田がくっつかなかったので、基盤裏面に直付けしました。可変抵抗のつまみを回すと電圧が変わります。

電源について

家庭のコンセントはご存じの通りAC(交流)100v。これはかなり高電圧です。

理由

電力P、電圧V、電流I、抵抗Rとして、
P=VI=R*I^2=V^2/R (V=RI)
電気を発電所から送るとき、電力ロスを小さくしたいです。
導線中の電力損失もまた電力なので、電流が小さい方が損失が小さいです。なので、小電流大電圧で伝送します。
詳しそうなサイトは高電圧送電が有利なわけ – FNの高校物理

コンセントから使えると便利なので、パソコンの変圧器を使ってDC19Vにした後で可変DCDCコンバータで使いやすくしようと思います。

変換器について

今回使って居るのは降圧CDCDコンバータですが、昇圧、昇降圧型があります。昇圧降圧の原理は様々あります。 今回買ったタイプはDCDC降圧型の中で特に簡単な物です。コイルに電気を流すと、電磁誘導の法則によってコイルに誘導電流が流れ、電圧が発生します。このとき発生する誘導電圧は巻き数比で決定されます。見た目でコイルが一つなので、たぶん単巻きです。 これに詳しめに書いてあります。〔機械009〕単巻変圧器とは|電験3種ネット – 電験三種

んで、おそらくそれで出来た電圧を、可変抵抗器で分圧しているんだと思いますが確認は出来ませんでした。このタイプでは入力電圧より大きい電圧は原理的に発生できませんので、用途に合わせて買う必要があります。可変抵抗で出力電圧を変えられますのでべんりですね。

雑記

注文してから気づいたんですが、俺はACDC変換器の12V出力も持ってました。なので、12Vが必要ならそれにDCコネクタ+わに口クリップでおっけーでした。 3.3Vにもできたので便利そうです。

追記(2019/3/18) 段落構成を変更しました。内容は変更ありません。