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本の感想: [短期集中:振動論と制御理論 工学系の数学入門]日本評論社 吉田 勝俊著

短期集中:振動論と制御理論 工学系の数学入門 の感想です。

振動を例にモデル化しグラフを描くまで、制御の一番はじめの体験ができる本。

短期集中:振動論と制御理論 工学系の数学入門 日本評論社 吉田 勝俊

期間: ~2019年2月11日の3週間程度

内容(個人的まとめ)

  1. 力学の運動方程式
  2. 単振動,減衰振動,強制振動
  3. スケール変換
  4. ハーモニックバランス
  5. 複素数,ラプラス変換,伝達関数
  6. 解析力学入門
  7. 棒立て制御(倒立振子)
  8. 線形化

特徴

単振り子や倒立振子を取り上げて、ソフト「MATX」で計算を体験しながら理解できる本でした。全体的に簡単に書いているので、なんとなく理解できます。 キーワードが載っているので、次につなげることができます。

感想

(参考)読む前: 電気科3年後期のテスト期間でした。
力学は入試+学部1年でやったきりで、さっぱりわかりませんでした。 制御工学の初歩的知識は持っており、なんとなく伝達関数を記述できました。 また、私はpythonで計算しましたが、pythonはこれで初めてさわりました(最下部のリンク)。

全体

この本の内容は

うちの卒研生が配属直後の1カ月以内に本書の全課題をこなし、

本書 「はじめに」より

と書かれている通りの難易度です。

力学、振動の運動方程式の解き方など、非常に基本的な部分からスタートして倒立振子の姿勢制御までを紹介しています。 数値計算ソフトMATXを使用しながら演習できます。

私は MATX ではなくPythonでやりました。pythonは方程式を解いたりグラフを描いたりすることが簡単にできるのでおすすめです。MATXのコードが載っているので、コーディングの参考にできました。

力学がさっぱりわからない状態で、倒立振子の制御がやりたかった私に最適な本でした。参考にした本、この後に読むといい本が載っているのもかなり有難かったです。

1. 力学の運動方程式

よくある内容です。

2. 単振動,減衰振動,強制振動

電気科の私にはLRC回路が馴染みがありましたが、ばねとダンパーで復習できました。

3. スケール変換

2次方程式を解くのは面倒なので、パラメータを減らして1次方程式にします。このような操作をスケール変換と呼びます。 1次方程式にすると、プログラムで解くのが簡単になります。

4. ハーモニックバランス法

解き方です。

5. 複素数,ラプラス変換,伝達関数

基本的な内容です。

6. 解析力学入門

この本で、解析力学というものを初めて知りました。それだけでもこの本を読んで良かったと思いました。

解析力学では、運動の座標を変化させたり一般化して表現したりするみたいです。ラグランジュの運動方程式の知識があると、一般化された座標の運動方程式が比較的簡単に立てられます。

ラグランジュの運動方程式をこの本だけで理解するのは厳しかったです。

7. 棒立て制御(倒立振子)

ラグランジュの運動方程式は使わずに倒立振子の運動方程式を立てて、グラフに書きました(下記の関連記事)。途中式は(よくあることですが)書かれていないので大変でした。それっぽい波形が得られたので満足です。

8. 線形化

あまりよくわからなかったのでさらっと読みました。

次に読みたい

解析力学キャンパス・ゼミ 改訂2 マセマ出版社 馬場 敬之 (著)

力学 裳華房 原島 鮮 (著)

Pythonによる制御工学入門 オーム社 南 裕樹 (著)

関連記事

Jupyter Notebookで倒立振子の振動波形を表示する

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